横浜写真と呼ばれた明治期の大判手彩色写真で、鶏卵紙の写真に着色されています。有馬温泉の奥にある鼓ヶ滝の風景。滝の水音がポン！ポン！と鼓を打つように聞こえることに由来するとのことで、能や講談の舞台にもなった古くからの滝です。現在も一帯が公園となって観光スポットになっていますが、滝自体は昭和13年の水害で崩落、その後修復されますが、2段の段瀑であったものを直瀑に変更され、以来、鼓のような滝音は消滅したとされます。この写真では、崩落前の段滝で、滝の途中でしぶきの広がっている様子と滝周辺の名所風景が撮影されています。滝つぼ脇の縁台に前垂れを付けた娘が腰かけていますが、近くの茶店の娘のようです。また、上の岩場にも観瀑の台が張り出しています。 海外に持ち帰られた後に里帰りしました。26cm×20cm。状態：経年による軽い変色があります。画像上で判らない瑕疵があった場合は返品に応じます。特定記録郵便での送料無料。