山の版画家 畦地梅太郎「アルプス遠望」彩色木版画額・ルガノ国際版画展時代初期作品 公式

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木製ガラス入り額サイズ 横約44×縦幅約36.5cm。
本紙サイズ 横約29×縦幅約22.5cm。
紙本。彩色木版画。画面下に、題名、制作年、サイン鉛筆書き。

山の版画家 畦地梅太郎「アルプス遠望」彩色木版画額です。
青い空に、雪を頂くアルプス連峰、下部に大正池のような枯れ木を配して、
メリハリの効いたさわやかな作品に仕上げています。
1956年、スイスで開催された第4回ルガノ国際版画ビエンナーレに日本代表
として作品を出品して評価されましたが、この作品は、翌1957年の珍しい
初期作品となります。

畦地 梅太郎(あぜち うめたろう、1902年- 1999年)は、日本の版画家。
山岳風景を題材とした木版画作品を多数発表し、「山の版画家」として知られる。
画文集の出版や装丁、挿画などの分野でも活躍した。
愛媛県北宇和郡二名村(現・宇和島市三間町)出身。

1902年12月28日、愛媛県北宇和郡二名村(現・宇和島市三間町)に生まれた。
当初は油彩画家を志していたが、船員、石版印刷工などを経て、1920年に愛媛県から
上京し、1926年には内閣印刷局に入局した。仕事の空き時間に職場にある材料で鉛版画
を試みたことがきっかけで、版画の道へ進んだ。平塚運一、恩地孝四郎、前川千帆らに
影響を受けた。
1927年には日本創作版画協会第7回展に出品し入選し、内閣印刷局を辞職して版画家となる
決意を固めた。平塚運一や恩地孝四郎に師事している。
1932年には日本版画協会会員となり、1944年には国画会会員となった(1971年に退会)。
東北アジア文化振興会勤務のため単身赴任した満州国新京(現・長春)を題材とした版画集
「満洲」を出版している。
1937年夏に軽井沢へ出かけ浅間山に魅せられ、山を制作の主題に定めて山の風景を描いた
作品を多数発表した。第二次世界大戦後は「山男」シリーズを発表していく。
1949年には日本山岳協会会員となった。
1953年にはブラジルで開催された第2回サンパウロ・ビエンナーレに日本代表として出品し、
1956年にはスイスで開催された第4回ルガノ国際版画ビエンナーレに日本代表として出品した。
1971年には「頂上の小屋」「涸沢の小屋」など5点が宮内庁に買い上げられている。
1976年には日本版画協会の名誉会員となり、1985年には愛媛県教育文化賞・愛媛新聞賞を受賞した。
1986年には三間町名誉町民に推挙され、1996年には町田市名誉市民に推挙された。
1999年に96歳で逝去。
2003年には三間町(現・宇和島市)に畦地梅太郎記念美術館が開館した。

時代古び程度のもので、本紙に経年のうすヤケ少しはありますが、きれいな感じです。
額は美品です。

地元うぶ出しの山の版画家 畦地梅太郎「アルプス遠望」彩色木版画額ですので、分かる方、
多少の時代古びなど承知でお願いします。

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